5S活動 整頓の改善事例紹介(3)

区画線を引く対象物は?

このページでは、皆様からいただいた質問を考えてみたいと思います。
質問は以下です。

「区画線を引く対象物の選定に迷っています。
自分の考えでは、
動くモノ(戻す必要のあるもの→工具、治具、バケット等)と思っています。
設置してあるモノ(棚、ラック等)は対象外としたいのですが、周りとの意見が違います。
区画線を引く対象物は?」

私の考えは以下です。
「区画線を引く目的を考えると良いと思います。」

まず一つめです。
最適な置く場所が動いてしまわない

作業しやすい置き場を決めたら
置き場線で囲って表示することで
移動しても迷わず戻せます。

次に二つめです。
「置き場」で量のコントロールをすること

置き場線を引いて表示することで
この量を越えたらダメという
現場で見えるルールができます。

そして三つめです。
通路を確保する

5S活動でまずやるべきことは、
通路、作業区域、保管区域を明確にすることです。
通路が無いと運搬に支障をきたし、
いざというときの避難経路も確保できません。

最後に四つめです。
探す/迷うムダを減らす

置き場を決めて表示すれば
どこに置くか迷うことや
間違えることがなくなりますね。

以上の目的を考えれば、ご質問にあるとおりで
動くモノ(戻す必要のあるもの→工具、治具、バケット等)は対象で
設置してあり動く可能性のないモノ(棚、ラック等)は対象外
という考えの方が実用的だと思います。

以上、5Sの意味をご紹介しました。

5Sの意味はこれが正しいといった絶対的なものではありません。

会社ごとに異なりますし
同じ会社でも
製造の5S、営業の5S、開発の5Sや事務職場の5Sなど
意味が異なる場合もあると思います。

つまり、
それぞれの仕事に合わせて、
また、目的やレベルに応じて
定義づけしていただけたらと思います。

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