社員一人ひとりの小さな気づきが、会社全体の生産性と付加価値を高める原動力になります。
本記事では、「改善アイディア視点習得セミナー」の内容をもとに、人事担当者が職場に自発的な改善文化を根付かせるための具体策を紹介します。
職場の「小さなカイゼン」が生み出す大きな成果
現場の社員が自ら気づき、考え、提案する「ボトムアップ型の改善活動」は、企業の競争力を高める最大の資源です。
セミナーでは、「探す」「迷う」「やり直す」など日常業務に潜むムダに目を向けることで、正味作業(価値を生む業務)を増やす視点が紹介されました。
この視点を育てることこそ、人事・教育部門が取り組むべき「組織の筋力トレーニング」と言えるでしょう。
改善アイディアを引き出す7つのパターン
改善を推進するには、社員が発想を広げやすい枠組みが必要です。
セミナーで紹介された「改善アイディア7つのパターン」は、以下の通りです。
- やめる・減らす(Eliminate)
- まとめる・結合(Combine)
- 変える(Rearrange)
- 標準化(Simplify)
- 治具化・道具化
- 自働化・DX化
- 付加価値向上
このフレームを使うと、誰でも日常業務から「改善のタネ」を見つけられるようになります。
組織全体で取り組む「職場参加型カイゼン活動」
カイゼンの真価は、全員参加にあります。
セミナーでは、3〜5人単位の小グループによる「職場参加型カイゼン活動」を推奨しています。
人事担当者がこの活動を制度化することで、社員が自発的に改善を考え、成功体験を共有し合う風土が生まれます。
「上からの指示」ではなく、「現場からの提案」で動く会社こそ、強いチームをつくるのです。
まとめ
社員の小さな改善が、組織の生産性とエンゲージメントを高める。
人事担当者は、研修と仕組みづくりを通じて「改善の視点」を育てる役割を担っています。
活コンのセミナーをヒントに、貴社でも職場参加型のカイゼン活動を始めてみませんか?
受講者アンケートより
1. 講師・講義に関する評価
- 話が聞きやすく、わかりやすかった。
- 自身の経験を織り交ぜた説明で理解しやすかった。
- 改善のステップを具体的な事例で紹介してくれて、イメージが湧いた。
- 資料や説明の仕方が整理されていて頭に入りやすかった。
- 現場作業者の目線で説明してくれた点がよかった。
- 必要なポイントを適宜押さえてくれて無駄がなかった。
- すんなり頭に入ってきた。説明が丁寧で親しみやすかった。
- 面白く、飽きずに最後まで集中できた。
- 理解度確認の時間があり、進行がとても良かった。
2. グループワーク・構成に関する評価
- グループワークが多く、他業種の人の意見が聞けたのが良かった。
- 他の参加者の意見から新しい気づきが得られた。
- 同じ業種同士での話し合いも価値観の共有につながった。
- 周りの方と話す時間が定期的にあり、集中力が途切れなかった。
- 時間内に理解できる内容量で、テンポがちょうどよかった。
- グループ討議が適度にあり、バランスの取れた進行だった。
3. 講座内容・学びの実感
- 改善について改めて考える良い機会になった。
- 改善方法の順序や考え方が明確に理解できた。
- 「質問を通して改善を見つける視点」を知ることができたのが新鮮だった。
- 今後の改善提案の参考になった。
- 限られた時間で内容が充実していた。
- 会社に戻って実行してみたいと思える内容だった。
- 非常にためになり、実務に活かせそう。
- 会話が多く、退屈せず理解が深まった。