こんにちは。岐阜の医療法人様へ。
病院や福祉施設では、いま「人手不足」「医療費の増加」「DXの遅れ」といった社会的課題に直面しています。
このような中、私たちは「生産性向上委員会」を立ち上げました。
リーン5S、そしてDXの手法を活用し、職場参加型のカイゼンで「ムダ」を減らすことで、仕事や職場環境の改善はもちろん、患者様/利用者様サービスの向上にもつなげていきます。
ここで言う「ムダ」とは、「仕事のスピードを上げる」ことではありません。
「探す」「迷う」「間違える」「やり直す」ことを減らして、丁寧にやっても生産性が高いことです。
今回は、リーダー/カイゼンファシリテーターの第2回目実践研修でしたが、早くも多くのカイゼンが現場で実践されていました。
いくつかご紹介します。
■誰がいつ 入浴するか予定がわからず混乱することがあった
⇒前日のリーダーが「ふり分け表」に入力する仕組みを導入。事前に予定を把握でき、混乱や二重案内がなくなり、スムーズに誘導できるようになった
■ カルテの保管場所が足りない
⇒倉庫を整理し棚を確保。さらにペーパーレス化を進行中。探す手間も減り、将来のデジタル化への布石となった
■ パソコン業務の時間がかぶって業務が進まない
⇒使用時間を共有カレンダーで見える化。定型業務はテンプレート化し作業が予定通り進むようになり、ムダも減った。さらに入力補助アプリで効率化。
■ 倉庫に物が多く、日用品の置き場がない
⇒ ストック分を使用場所に分散配置(例:調味料を厨房へ)。在庫をJIT(ジャストインタイム)で管理することで、倉庫が整理され、必要な物がすぐ取り出せるように。在庫も減った。
■ トイレ誘導後、汚れたパットを手で持って移動
⇒各居室とフロアにゴミ袋を設置。衛生リスクが軽減され、見た目の不快感も改善された。
■ 車椅子の置き方がバラバラで通行の妨げになる
⇒車椅子の向きを統一し、月次点検ルールを整備。通行がスムーズになり、転倒などのリスクも減り、整然とした印象になった
このようなカイゼンが、すでに10倍以上の数、次々と出されています。
医療安全委員会や感染対策委員会など、各委員会の活動も職場参加型のカイゼンでサポートできて、良いことばかり。
この日は出されたカイゼンネタに対して活コン式カイゼンナビを試してみました。
※ 活コン式カイゼンナビは、弊社が独自に開発したAI(GPTs)ツールです
出されたカイゼンネタ↓
「洗濯物が他の人と混ざってしまう」
この問題に共感して感じたこと
「洗濯物が混ざると、利用者さんご本人にもご家族にも迷惑がかかるし、職員の方も仕分け作業が大変になりますよね」
⚫︎問題の原因を掘り下げると…
・名前の記入が薄れて読めない
・似た衣類が多く、見分けがつかない
・洗濯・乾燥後に個人ごとに仕分ける仕組みが不十分
・洗濯ネットの使用ルールが徹底されていない
⚫︎対策案(実際に効果があった事例)
1. 個人別の洗濯ネットを徹底
名前と利用者番号を大きく記載した洗濯ネットを一人ずつ使う
「洗う→乾かす→ネットのまま返却」で個人ごとに完結できる
2. 衣類への名前タグを“刺繍”または“熱転写”で強化
薄れるペンよりも、消えにくい加工で確実に
3. 仕分け棚・専用BOXを設置して可視化
5S的に「1人1ボックス」ルールを作って、間違いが起きないようにする
4. 仕分け作業を小集団活動で検証・改善
「洗濯物チーム」を作って、混ざらない仕組みを職員で一緒に考える
「誰かが悪い」ではなく「仕組みでミスを防ぐ」考え方で進めると前向きになります!
活コン改善ナビ(AI)は活進会のメンバーサイトから使えます。
⚫︎活進会