6月24日、活コンサルタントでは東京・愛知・京都とオンラインでつなぎ、「カイゼ
ンで進化する営業!提案力と現場改善で勝ち抜く方法」というセミナーを開催しまし
た。
今回のテーマは、営業人材の育成や提案営業のポイントに加え、カイゼン/小集団活
動の視点を取り入れた新しい営業スタイルの紹介です。
営業部門では、
・情報共有の不足 ・スキルのバラつき、
・若手の離職率の高さ ・他部署との連携不足
など、
さまざまな課題があります。
こうした悩みこそ、営業でもカイゼン/小集団活動が必要な理由です。
営業は忙しく、数字に追われているため、カイゼンは後回しになりがち。
そこで、
「日々の困りごと」から始めると前向きにとりくめます。
たとえば、
「荷物の到着が分からない」
「名刺管理が大変」
「エクセル作業に時間がかかる」
「SFAの入力にバラつきがある」
「面談時の雑談に困る」など。
身近な困りごと/課題を見える化し、分担して解決していくことが可能です。
セミナーの目玉は、30年以上大手自動車メーカー営業を担当し信頼されている吉用
(よしもち)氏。
営業活動の流れを「春夏秋冬」で見える化するボードや、価格交渉を現場と連携して
進める工夫など、実践的な方法が紹介されました。
時代ごとに営業スタイルも変わり、令和では「お客様も気づいていない課題を解決す
る営業」が求めらます。
ポイントは、「小さなチームでのカイゼン(小集団活動)」です。
営業現場のカイゼンは1人で抱え込まず、3~5人の少人数チームで出し合い、カイゼ
ンしていくと前向きな動きが継続でき、お互いの違いから学び合いできます。
営業のカイゼン/小集団活動が進めば、ムダを減らし、若手の定着や提案力向上にも
つながります。
たとえば
・荷物の到着が分からない
→ 社内チャットに「荷物受取りチャンネル」つくり写真&宛先を共有し出張先
でもわかる
・名刺管理が大変
→ 名刺管理アプリを活用し全員の名刺を即時共有、簡単に検索できるように
なった
・エクセル作業に時間がかかる
→エクセル勉強会が立ち上がった
SFAの入力にバラつきがある
→ 小集団でルールを再点検し、実情に合わない項目をなくし、項目ごとに入力
例を記載しバラつきが減った
・面談時の雑談に困る
→ 雑談の“ネタ帳”をチームで作成し面談前に参照することで困らなくなった
営業の小集団活動は単に困りごとが解決するだけでなく、担当や管理職との情報共有
や信頼関係が深まり、結果として“お客様対応の質”や“商談のチャンス”が自然と
増える活動です。
この無形の効果が売上げ向上に大きく貢献しています。