気づくための清掃



 


■ 気づくための清掃

今回は、清掃について考えてみます。

 

清掃は、

「きれいになって気持ち良いね」

という効果もありますが

それだけではありません。

 

清掃には5つの効果があると私は言っています。

 

今回は、そのうちから

一つ紹介します。

 

どんな効果でしょうか?

意外と知られていません。

 

それは、清掃することによって

「いろんなことに気づける人が育つ」

という効果です。

 

 いろんなことに気づける人が育ちますと、

ちょっとした異常なできごとに気づき、いち早く行動して

大きなトラブルになるのを未然に防いだり、

品物や顧客への注意力も向上して、品質向上やサービス向上につながります。

 

 

そこで、

さて私のお世話になっている5Sを活動テーマにしている

会社さんには、

「気づくための清掃」をお願いしています。

 

「気づくための清掃」って

具体的には、何をしているのでしょうか?

 

「気づくための清掃」とは

7分間の清掃を狭い範囲で3日間以上、集中してやってみて、

気づいたことをお互いに紹介しあうことです。

 

先日も私のお世話になっている会社さんの

S活動のリーダーの方々に「気づくための清掃」を体験していただきました。

 

その素晴らしい気づきをいくつかご紹介します。

 

 

●入口の清掃が大事

1週間〜10日ほどの出張から帰ると、電話やキーボードが埃っぽくなっています。

それはなぜか?

2階南側廊下から工場に入るところの隅に埃や風で舞い上がった原料が溜まっていて、

これが更に開け放しの事務所に舞い込んで来るのがわかりました。

入口も定期的に清掃必要と思いやってみました。

 

 

●少し清掃すると逆に汚れが目立つようになる

キャビネットの扉を

いつも水拭きで掃除をしていましたが、

古いセロテープの跡が落ちず気になっていました。

汚れ落としを使用して見たところ、

セロテープの跡は、きれいにとれましたが、

全体がムラになり薄汚れていたことに気付きました。

その後はムラがなくなるよう全体に拭き掃除しました。

 

 

 

●清掃すると不要なもの、ムダなものに気づく

入口のドアの下の辺りが汚れている

水では落ちなかったので強力な汚れ落としを使用。

不要なドアストッパーがある

ドアはストッパーなしでも固定できる為ドアストッパーは処分しました。


 

●担当が決まっていないところが汚れる

リフトコンベアーの清掃をしてみました。

1階と2階とありますが、1階の方が清掃していると思っていたが

清掃されておらず、埃やパレットの木屑が溜まっていました。

担当が決まってなかったので決めました。



●汚す人と、掃除する人と分かれる

流しの排水溝を掃除しました。

ほぼ毎日生ゴミ(お茶の葉や食べかす)で汚れてしまう。

掃除するのは、排水溝に何も捨てない人。

 

う〜ん。

自分で掃除してみないと

使うと汚れることすら、気づくことができない。

なので、平気で汚してしまうのかも。

 

やっぱり掃除をして「気づく人」になりたいですね。

 

 

このような個々の体験から得た学びを

個人のものだけにしておくのでなく

相互紹介することで

学習効果も高まります。

 

もちろん私も学べて感謝!です。

 

皆様の学びもご紹介ください。







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