現場が本来持っている力を発揮するには?

先日、私のお世話になっている会社様でQCサークル(小集団改善活動)の発表会がありましたが、
あらためて、現場が主体となって問題解決する活動の場の有効性を感じました。

QCサークル(小集団改善活動)って?

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3人から7人くらいの少人数のグループで、
共通テーマや目標を決めて、
それぞれ役割を担ってミーティングを繰り返しながら
問題解決ステップ(QCストーリー)を使ってテーマを推進していく活動です。

最近になって、もう一度日本の会社のつよみである
現場の知恵や連携を強化する目的で
今に合った小集団活動に進化させて取り組む会社さんが増えています。

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今回、QCサークル(小集団改善活動)の発表会があった会社さんは、
たった4ヶ月くらいの短期間でしたが
どのグループも
大きな効果と学びを得ていただいてとても嬉しく思いました。

製造の一つのグループは、
QCサークル活動(小集団改善活動)を通じてメンバー全員が感じていた
作業の困りごとを解消させたとともに、
生産立ち上げ時間も半減させました。
全員が取り組む活動が大きな効果を生むことを教えてくれました。

以下はそのグループリーダーの言です。

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最初はグループ内でテーマの選定すらなかなか決まらず、
声も出ない状態。

ところが、今現在の作業の中で誰もが困っていたテーマに決まった後は
グループ全員が現状脱却に向かうようになりました。


全員が協力して、データ収集と改善に真剣に取り組み、
生産立ち上げ時間を半減してしまっただけでなく、
その中で日頃自身のスキルの中で悩み
時間だけを無駄にしていたような事を周りに相談し
知恵を得る事が出来たメンバ-もグル-プ内にいたと思います。

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QCサークル(小集団改善活動)のように、あらためて、気楽に意見を言える場が無いと、
全員が困っていることでも、そのまま問題意識も持たずに作業を続けてしまう。
ましてや、何人かのメンバーが作業で困っていることすら周囲も気づかず、
持てる力を発揮できないオペレーターなどたいへんな機会損失だと思います。

QCサークル(小集団改善活動)の場があることで、
現場のオペレータが本来持っている問題意識や解決できる力を発揮されて
大きな成果を生み出せるのですね。

この他のサークルもそれぞれ魅力的な活動を展開されました。
また機会ありありましたら紹介します。

発表会を見られた社長は、
「目標管理の報告会は、『点』だが、QCサークル活動(小集団改善活動)は『面』だ」
と話されていました。

私も、この元々、日本の製造業で生まれた、
世界に誇るマネジメントであるQCサークル(小集団改善活動)を
広く伝えて展開していく価値をあらためて感じました。