5Sとは

今日は東京で、5Sセミナーでした。

5Sは日本が生んだ世界に誇るマネジメントであり、考え方です。
1950年代の日本製品は 「安くてもすぐにこわれる」という時代でした。
そんな時代にトヨタ自動車さんの2Sからはじまり、Sが増えていき、5Sになりました。
Sが増えると同時に日本の製造業の品質や効率も格段に良くなりました。
今では、おかげで、日本製品は世界中で認められるものになっています。

5Sは、もともと製造業からはじまりましたが、流通業、建設業、運送業、サービス業、IT、設計会社、最近は病院や福祉施設でも取り組まれています。あらゆる業種に適応することができます。
日本だけでなく、ヨーロッパ、アメリカ、メキシコなど欧米諸国から中国、韓国、マレーシア、ベトナム、タイなど世界中のあらゆる国でSEIRI、SEITONなどそのままの言葉で使われています。

5Sの定義(例)をご紹介します。定義はとても大事です。
コミュニケーションの土台になります。
たとえば、
「整理」の定義が理解されていないと、5S推進委員の皆様が職場で
「これって整理されていないじゃないか」
と言っても職場の担当は
「綺麗に並べているから良いのでは?」
と言われるかもしれません。
そこで定義を説明していきたいと思います。

5Sの定義(例)は以下です。
・整理とは「要るもの、要らないもとを分けて要らないものを捨てること」
・整頓とは「要るものの置き場を決めて誰にでもわかるように表示をすること」
・清掃とは「床や設備など汚れ、ゴミのないようにそうじすることこと」
・清潔とは「衛生的なこと」「人格や品行が良くいさぎよいこと」「3Sを維持すること」
・躾とは「4つのSを維持して、習慣にし、継続的に改善していくこと」

以上、5Sの定義は、
国語辞典で引く意味とは異なる
マネジメントの専門用語のようなものです。

上記の定義(例)から言うと、
どんなに綺麗にされていても、要らないものがあったのでは、
「整理」されているとは言えません。
また、
どんなに綺麗に並べてあっても表示がなかったら「整頓」されているとは言えません。
また表示があっても「誰にでもわかるように」なっていなければ
「整頓」されているとは言えないわけです。
また、
清潔の「維持」と躾の「習慣」との違いは、
清潔の方は頑張って維持しているよという意味がありますが、
躾は、自然に皆が習慣として出来ているという意味を持たせています。

定義(例)としましたが、
上記の定義は、多くの会社で使われていて、この講座でも使っていますが
絶対的なものではありません。

皆様の会社では微妙に定義が違っているかもしれません。
5Sの定義は会社ごと、または職場ごとに、活動していく中で、
しっくりくるものをつくり上げていくものだと思います。


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